オンライン面接のメリットやデメリット、成功させるための5つのポイントを解説!

コロナ禍を経て、今まで以上にオンラインでの採用活動を行う企業が増えています。

ただ、これまでは求職者と直接会って話す説明会や面接が主でした。

そのため、今後は面接や説明会をオンライン上で行いたいと思っている企業でも、どういった点を工夫したら良いか分からないケースも多いと思います。

今回はオンライン面接のメリット・デメリットや成功させるためのポイントについて紹介します。

すでにオンライン面接を行っているけど、上手くいっていないという人事担当にとっても参考になる内容です。

ぜひ最後まで読んで、日々の採用活動に活かしてください。

目次

・オンライン面接とは

・オンライン面接のメリット

・オンライン面接のデメリット

・オンライン面接を成功させるポイント

・まとめ

オンライン面接とは

オンライン面接は、WebをつなげてPCもしくはタブレット・スマートフォンの画面越しに行う面接方法です。

冒頭に話した通り、今までも実施している企業はありましたが、コロナ禍に突入してから急激に増加している採用手法です。

対面面接とは異なり、時間や場所の制限を受けにくいことから面接官と求職者の双方の効率アップにつながっています。

対面面接との違い

対面の場合、発言の内容の他にも雰囲気なども掴むことができます。

しかしオンライン面接の場合、画面越しの印象しか伝わらないため、実際会った時の雰囲気とは異なる場合もあります。そうした条件の違いを含めて面接を行い、合否を出すのがオンライン面接となります。

オンライン面接のメリット

オンライン面接を行う際のメリットは大きく分けて3つあります。順番に紹介していきます。

時間や場所を選ばない

1つ目のメリットは、時間や場所の制限を受けにくいことです。対面面接を行う場合、面接会場に行くまでの往復時間や会議室のような面接スペースの確保が必要です。

面接時間が1時間だとしても、往復で1時間かけて行く場所であればトータル2時間必要になり、交通手段によっては費用もかかります。

しかし、オンライン面接であれば交通費や移動時間は必要ありません。面接時間の10分前くらいに接続の確認を行い、開始時間ぴったりに始めることができます。

さらに、新型コロナウイルスの感染症対策にもつながります。人によって価値観が異なる新型コロナウイルスに対する考え方ですが、なるべく感染リスクを取りたくないと思うのは自然なことでしょう。

また面接官に関しても状況的に問題がない場合には、デスクで面接を行うことも可能です。また在宅勤務の際でも面接をすることもメリットと言えます。

多様な働き方ができる

2つ目のメリットは、人事担当や面接官にとって多様な働き方の推進につながる点です。

企業側のメリットになりますが、これまで対面面接をこなす人事担当などは出社しなければ面接ができない状態でした。

しかしオンライン面接が可能になれば、在宅勤務で面接ができるようになります。

子育てや介護との両立など家庭の事情でキャリアをあきらめていた人には、選択肢が増える手法です。

録画しておくことができる

3つ目のメリットは、録画しておくことで面接後に見返せる点です。求職者に対する印象をメモに残す必要がなくなるため、面接に集中できます。

また、面接中の印象と録画を見返した時の印象が変わる可能性もあるでしょう。じっくり見て判断することができるため、その後のミスマッチを防ぐことにもつながります。

オンライン面接のデメリット

オンライン面接には次の3つのデメリットもあります。事前に把握しておくことで、対策を考えておきましょう。

ドタキャンが増える

オンライン面接では、キャンセルが増える可能性があります。理由として考えられるのは、オンライン面接の方が通常の対面面接よりも受けやすくなるため、同時並行でいくつも申し込みをする可能性が上がるためです。

並行して進めている選考数が増えるほど、キャンセルや日時変更の確率は上がってしまいます。

面接率の低下につながるため、事前にリマインドメールを送ったり、面接日が応募日から遠くなってしまわないように工夫したりすることで、ドタキャン率を下げる必要があります。

電波障害に弱い

オンライン面接は、電波障害が起きてしまうと面接ができなくなってしまいます。天候の影響やお互い(求職者・面接官)の通信状況によって不具合が起きてしまうと最後まで面接をすることができません。

どうしても難しい場合は、電話面接に切り替えたり、面接日を再設定したりする必要があり、どちらにしても求職者の印象をネガティブなものに変えてしまう可能性があります。

合否の判断が難しくなる

オンライン面接に慣れていないケースでは、合否の判断がしにくいというデメリットもあります。

「実際に対面で会ったことのない人材を本当に合格にして良いのか」と悩むことも多く、判断基準が明確でなければ合否を出すのが難しいと感じるかもしれません。

あらかじめオンライン面接用のチェックポイントを決めて、面接官の目線を合わせておくことが重要です。後述で評価シートについても解説しますので、事前にツールを用意しておくのもご検討ください。

オンライン面接を成功させるポイント

オンライン面接を成功させるためには次の5つのポイントをおさえましょう。どれも明日から試せるものばかりですので、参考にしてみてください。

評価シートを用意しておく

1つ目は、選考の評価シートを用意しておくことです。評価シートは、選考をする上で確認するために項目を定めておくと良いでしょう。

✔ 目線がしっかりこちらに向いている

✔ 時間を守れている

✔ 声のトーンが明るくはっきりしている

✔ 事前準備ができない質問をして、どのように回答するか

✔ 志望動機や将来のヴィジョンに一貫性があるか

    これに加えて、オンライン面接であろうと服装や髪型に気を配っているか、関係のない映り込みはないかなど、対面面接とは違った角度からのチェックも必要となります。

    リマインドメールを送る

    2つ目は、面接前日にリマインドメールを送るようにしましょう。面接日時・オンライン会議用のURLリンク・応募案件などを再掲して、もしスケジュールを忘れている求職者がいても思い出せるようにすることをおすすめします。

    リマインドメールを送ることで、もし都合が悪くなって日程を変えたいときでも調整しやすくなります。

    コロナ禍ということもあり、求職者の状況が急に変わることは珍しくありません。こまめなコミュニケーションを意識すると面接がスムーズに進みます。

    カメラを見ながら話す

    3つ目は、面接官もカメラを見ながら話すことです。オンライン面接では面接官も見られていることを意識し、カメラのレンズに顔を向けるようにしましょう。

    手元のキーボードや、自分側の画面に映っているサイトを読んでいることは相手にも伝わります。

    会話に集中していること、話を聞いていることをアピールするためにもきちんとカメラをみて話しましょう。更にメモを取りたいときやサイトを見たいときは相手が話していないときをみて行うようにすると良いです。

    大きめのリアクションをとる

    4つ目は、リアクションの大きさをいつもよりオーバーにすることです。オンラインではお互いの表情が伝わりにくいので、できればマスクをせずに行い、こちらの表情が見える状態を用意してください。

    例えば、日常でやってしまいがちな「うんうん」と小さな相槌を打つような仕草もやめたほうが良いです。相槌を打つなら言葉とともに縦にきちんと首を振ったり、言葉の語尾が小さくならないようにはっきりと話しましょう。

    また「当社を志望した○○を教えていただけますか」といったように、会話の中で音が飛ぶこともよくあります。

    「もう一度お願いできますか」と聞いてくれれば良いのですが、何度もあると聞きにくくなってしまうこともあります。質問は短く、明瞭な内容にまとめておきましょう。

    声が上手く拾われなくても表情やリアクションでこちらの意思が伝わると、求職者もリラックスして話しやすくなります。

    接続テストを必ず行う

    5つ目は、オンライン面接の前に接続テストを忘れないことです。

    電波障害により面接が上手く進まないことは大きなストレスになるため、事前にマイクテスト・音声テストを済ませておきましょう。

    面接を行う会議室でテストをするようにし、もし調子が悪くなったらどうするか考えておいてください。

    「代理のPCを用意しておく」「音声だけ調子が悪い場合、電話をつなぐ」「別の部屋を用意する」などが対策として有効的でしょう。

    トラブルのリスクを減らすためにも、毎回面接前には接続テストを繰り返すようにしてみてください。

    まとめ

    オンライン面接は企業にとって欠かせない採用手法になりつつあります。

    場所や時間を問わずに求職者と接点を持つことができるため、オンライン面接を取り入れているだけでも面接率や内定率があがる可能性もあります。

    「地方に住んでいて気軽に面接に来れない」などの理由がある人材も確保しやすくなり、採用の窓口が広がります。

    まだオンライン面接に取り掛かれていない企業は、今回の記事をきっかけにぜひ導入してみてください。

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    この記事を書いた人

    白木 めい

    求人広告の営業を7年以上務めてきた経験を活かして、採用活動全般の記事が得意です。求職者目線、企業目線どちらも大切にしながら書いております。仕事依頼もお気軽にご相談ください(Chatwork ID:1gi31upx8lx3v)