【今日からできる成功のコツ】ソーシャルリクルーティングのススメ
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人材不足が深刻化する日本企業。今後、若手社員を獲得するための手段としてかかせないと考えられるのがソーシャルメディアを使った採用活動です。
今回は、
「実際に活用しているけど上手くいかない」
「そもそもの活用方法が分からない」
「他社はどんな取り組みをしているのだろう」
という悩みをお持ちの皆様に向けて活用方法を解説します。
成功のコツ5選をおさえて効率よく若手人材を採用していきましょう。
- ソーシャルリクルーティングとは
- 適している企業とは?
- ソーシャルリクルーティングのメリット
- ソーシャルリクルーティングのデメリット
- 今日からできる成功のコツ5選
- ソーシャルリクルーティングの活用事例 3社
ソーシャルリクルーティングとは
はじめにソーシャルリクルーティングについて説明します。
ソーシャルリクルーティングとはSNSメディアを活用した採用活動のことです。具体的にはLINE・Instagram・Facebook・Twitterなどがメインで活用されています。
採用候補者の多くはSNSを活用しながら日々の生活を送っており、コミュニケーションはメールからLINEへ、情報収集もそれぞれのSNSメディアの特性を踏まえて活用している人が増えています。
「仕事を探そう」と思ってSNSメディアを開く人はまだまだ少ないですが、多目的な情報収集はSNSを通して行う確率がとても高いようです。
つまり様々な情報の中に採用情報を入れていくことで、思わぬ応募喚起につながる採用活動だと言えます。
適している企業とは?
ソーシャルリクルーティングには、適している企業とそうではない企業があります。以下でそれぞれの特徴をお話しますので、自身の会社と照らし合わせながら読んでみてください。
向いている企業は、
- 若手人材が欲しい
- 長期目線で人材採用を行いたい
- 自社への理解を深めて応募してほしい
- 低コストでスタートしたい
このような企業にはぴったりの活動です。
逆に向いていない企業は、
- 早急に人材を確保したい
- ミドル~シニア層の採用がしたい
上記の希望がある場合、ソーシャルリクルーティング以外の方法の方がより大きい効果を期待することができます。
自社の状況を把握した上で、取り掛かるようにしましょう。
ソーシャルリクルーティングのメリット
ソーシャルリクルーティングにはメリットがたくさんあります。今回は代表的な5つについて説明していきます。
①企業のリアルを伝えることができる
1つ目は等身大の企業の姿をそのまま伝えやすくなるという点です。
例えば求人広告では、企業の情報を広告会社が記事にします。その場合、求職者向けにプロの手が入るので良い印象を与える表現に書き換えることが多々あります。つまりデメリット面が分かりにくくなっている可能性があるのです。
しかしSNSを活用する場合、自社で写真を撮ったりコメントを考えてアップ作業を行ったりするので、よりリアルな姿を届けることができます。日々更新することでスタッフ同士の仲の良さや社風・仕事風景などを、まるで現場にいるような臨場感を持って伝えられる点が強みです。
②求職者のリアルも見ることができる
2つ目のメリットは企業だけではなく、ありのままの求職者も見ることができるという点です。TwitterやInstagram・Facebookのように相互にフォローし合えるメディアであれば、担当者も求職者のページを覗くことができます。
フォロワーが多ければ何が支持されているか理由を掴むことができたり、プライベートの姿を覗いたりすることが可能です。
ただし、ここで見た内容を面接や採用活動に大きく影響させるのは得策ではありません。
求職者のプライベートは、あくまでもプライベートとして切り分けて考えるようにして、もし良い部分を見ることができれば加点する程度におさえましょう。
③低コストではじめられる
3つ目のメリットは低コストでスタートすることができる点です。SNSはほとんど課金せずにはじめることができます。
軌道に乗りはじめたらビジネス有料プランを選択すれば良いため、比較的稟議を通しやすい採用活動です。
こまめな更新など企業努力で数値を伸ばすことができ、ノウハウを身に付けていきながらアカウントの成長を感じることができます。
④世界中にアプローチ可能
4つ目のメリットは世界のどこへでもアプローチがかけられる点です。国籍や地域を問わず、能力や経験がある人材へアピールすることができます。
対面での出会いやエリアを限定した求人広告では、出会えなかった人材とつながれるため可能性が広がります。
テレワークが普及している企業・職種であれば、居住地を問わず採用活動を進めることができる有効なツールです。
⑤継続的に募集をかけられる
5つ目のメリットは、長期で募集をかけることができる点です。ソーシャルメディアの更新はルーチン化に成功すれば半永久的に継続することができます。
掲載型課金の広告掲載のように、タイミングをはかってアプローチをかける必要はありません。
ニーズがある限り潜在的なファンを増やし続けることができ、長期的に人材募集を行っている会社にとって非常に使いやすいことが特徴です。
ソーシャルリクルーティングのデメリット
次にソーシャルリクルーティングの弱みを2つご説明します。あらかじめ把握しておけば対策を打つこともできますので参考にしてください。
①炎上のリスクがある
SNSはよくも悪くも拡散力が高い媒体が多く、企業にとって良くない情報を流したりマイナスな発言を更新したりすると炎上につながる可能性があります。
コンプライアンスを守り、更新の際のルールを決めておくことで対策しましょう。
日頃の組織体制を見直し、ネットリテラシーについて学ぶことも必要です。
慣れてくると更新が作業になりがちですが、画面の向こうには人がいることを忘れず丁寧な仕事を心がけてください。
②運用に手間がかかる
SNS運用はとにかくマメな更新が重要になります。
クオリティにこだわり時間をかけて1つの投稿を行うより、フォーマットを決めて短時間で3つの記事をUPする方が効果につながる可能性は高いです。
現在は情報量が溢れているので、更新をしないアカウントはどんどん発見率が下がります。
自然な形で求職者の目に止まるためには、常に新規更新されている状態をキープしましょう。
今日から出来る成功のコツ 5選
ソーシャルリクルーティングのメリットや注意点を十分に理解した上で、今日からはじめることができる採用活動のコツをお教えします。
これまでもSNS更新を行ってきたけど、イマイチ成果につながっていないという担当者の方も5つのポイントができているか確認してみてください。
①メディアに合わせてアピールしたい内容を決める
1つ目のコツはメディアの特性に合わせてアピール内容を決めることです。
例えば写真などを通して情報発信するInstagram。
利用者も文章より写真をはじめとしたビジュアルを重視している傾向にあります。
そのため最も重要なことは写真もしくはリールのようなショート動画で何をアピールしたいのか決めることです。
他にもTwitterの場合は140文字のテキストで表現するため情報発信のハードルが低く、拡散能力も高いメディアになります。
気軽に投稿しやすいためリアルタイムの情報も発信しやすい媒体です。
また、実際に求職者とつながりを持てたあとに、LINEを使ってコミュニケーションをとることも効果的です。
その理由は、求職者がメールよりもLINEに慣れている世代なのでスムーズにやりとりが続くことが考えられます。
メディアごとに特徴や強みは異なりますが、1つのものだけにこだわるのではなく複数のツールを組み合わせてアプローチしましょう。
②まずは100投稿続ける
2つ目のコツは「まずは1日1投稿、100日間続ける」ことです。
100という数字に意味があるわけではなく、ルーチン化できるほど継続していくことが重要になります。
これはSNSの投稿に限ったことではありません。ブログの更新など継続的に続けることが効果につながるものは全て同じです。
100投稿を目標にコツコツ作業を繰り返していくと、段々スピードが上がってコツが掴めるようになります。
求職者からの反応が集まりはじめるのも、継続的に更新を続けて良質なアカウントに育てることができてからです。
100投稿の間にモチベーションがダウンしたり、何を投稿すれば良いのか迷ったりすることも多くなります。
そういうものだと割り切って、まずは100投稿目指して頑張りましょう。
③求職者の疑問を書き出す
3つ目のコツは求職者の疑問を洗い出すことです。
ソーシャルリクルーティングを通して、求職者の不安を解消しなければなりません。
求職者には色々な期待や不安があります。
その中でも一番求めているのは「リアル」です。
・自分は本当に会社で活躍できるのか
・入社後にギャップはないのか
・先輩は本当に気が合うのか
・仕事で一番大変なのはなにか?
こうした疑問を洗い出すと、自然と求職者に届けるべき情報が見えてきます。
自社の強みをアピールしようとして、自分の方ばかりベクトルを向けるのではなくとことん求職者目線に立って企画を立てることが重要です。
④写真・動画・テキストを使い分ける
4つ目のコツは目的に応じて写真・動画・テキストなど、メイン素材を変えたり組み合わせたりすることです。
これまでSNSツールの特徴について紹介してきましたが、次は企業のリアルをアピールするにはどの方法がふさわしいのか考えましょう。
テキスト<写真<動画の順番で臨場感は伝わります。
ただ動画は撮影・編集する負荷がかかるため、アップロードまでのタイムラグが生まれやすくなります。
説明会など何度も見返したい内容は動画として更新し、ライブ感のある情報はTwitterなどを通してテキストメインで伝えるのがおすすめです。
⑤メンバーの役割を決める
5つ目のコツは更新する仕事を振り分けて各担当を決めることです。
1人で進めようとするのではなく、なるべく複数人を巻き込むことが重要です。
その際、マーケティングや制作部門など別部署にも応援を頼みましょう。
デザインを作ったり動画を編集したりと技術の必要な作業もあるため、役割を決めて取り掛からないと仕事量に差が出てしまいます。
継続してソーシャルリクルーティングを進めていくためにも、
・ネタ出し
・写真撮影
・動画撮影
・デザイン作成
・テキスト作成
など細かく業務を分けてシフトを作ると良いでしょう。
ソーシャルリクルーティング活用事例 3社
最後にソーシャルリクルーティングを行っている会社の活用事例を紹介します。どの企業も魅力的なサイト作成やSNS更新でたくさんのファンを作ることに成功しています。
ぜひ参考にしてみてください。
1社目:スターバックスコーヒージャパン株式会社
スターバックスは、世界中にコーヒーショップを持つ大手コーヒーチェーン店です。
元々オリジナリティあふれる世界観に惹かれていたファンも多いのですが、ソーシャルリクルーティングを通して多くの魅力的な人材の採用に成功しています。
Facebook上に「Starbucks Partners」というスタッフ(パートナー)専用のページを作りコミュニケーションを取ることができる仕様になっています。
求職者目線で働きたいと思わせるストーリーや背景・大切にしている信念などを更新しているようです。
『Starbucks Partners』
https://ja-jp.facebook.com/starbuckspartners/
2社目:株式会社ニトリ
株式会社ニトリは、安価ながら高品質なインテリアグッズや生活家電を販売している小売業の会社です。
・入社後の活躍ストーリーを提示
・「伝える」よりも「問う」広報
・「意外性」と「共感性」でモテよう
こうした思いを大切にしながら、LINE公式アカウントや新卒採用ホームページなどを更新しています。
また画像・動画をインタビューなどと組み合わせながら、頻度高く投稿しているのでより親近感を持ってもらいやすいアカウントになっています。
株式会社ニトリ新卒ホームページ・Instagram
『君の夢は、君を創る。』:https://www.nitori.co.jp/recruit/newgraduate/
Instagram:https://www.instagram.com/nitorishinsotsu/
3社目:ヒルトン東京(ヒルトン・ワールドワイド・インターナショナル・ジャパン合同会社)
ヒルトン東京は、Instagram上で採用専用アカウントを作成して普段なかなか見ることのできない舞台裏という名目で、入社後のリアルを伝えています。
ホテルのような表舞台と舞台裏にギャップのある職場であれば、求職者はもちろん利用者も含め多くの人が好奇心をくすぐられる内容ではないでしょうか。
またスタッフの写真をふんだんに使うことで同期や先輩の印象もアピールできるのです。
ヒルトン東京 公式Instagram
https://www.instagram.com/insidehiltontokyo/
このように良い部分だけではなく、きちんとリアルを伝えていくことでミスマッチを防げます。
まとめ
以上がソーシャルリクルーティングのススメです。
これからますます採用活動の主力になっていくと考えられるソーシャルリクルーティングですが、結果が出るまでに時間はかかります。
ただどれも今日から試せることばかりですので、一刻も早くはじめてみてください。
継続していくことで必ず結果に結びつくはずです。良い求職者との出会いのためにさっそく試していきましょう。
この記事を書いた人
白木 めい
求人広告の営業を7年以上務めてきた経験を活かして、採用活動全般の記事が得意です。求職者目線、企業目線どちらも大切にしながら書いております。仕事依頼もお気軽にご相談ください(Chatwork ID:1gi31upx8lx3v)